Q1.釜のメンテナンスや取扱い方法について教えてください。
A:釜の材質によって性質が異なるため、それぞれに適したメンテナンスを行う必要があります。
釜ごとのメンテナンスや取扱い方法を以下にまとめましたので、ご参考にしてください。
―内釜―
●鋳鉄
- ・「あく抜き」を行ってからも、使い始めは水もの調理(お味噌汁等)を行うとサビが発生します。 特に塩分の強いものは中性洗剤にて清掃後に水を張り、沸騰させてください。 その後、油焼きを行ってよく油をなじませてください。 また、使い始めの際は洗浄後油をなじませていただければより良い状態が保てます。
- ・年数が経つと光沢のある良い状態になりますが、水を沸騰させるだけで油を引かれないとカルキ層がこびりついてしまいます。 出来れば釜をローテーションしていただけると、こびりつきが起きづらくなります。 また、油の層ができて取れなくならないように洗浄を行ってください。
- ・大まかな使用方法は家庭用の中華鍋やフライパン等と同じです。
●アルミ
- ・水と接触することで黒色変化などを起こしてしまいますが、毒ではないのでそのまま使用しても問題がありません。対処方法は次のQ2を参照して下さい。
- ・通常の清掃はスポンジたわしと中性洗剤で丁寧に行ってください。
●三層クラッド鋼(ステンレス)
- ・スポンジたわしと中性洗剤で洗浄してください。
- ・納入後は光沢がありますが、使用すると酸化皮膜で“曇る”感じになります。しかし、ステンレス本来の状態なので心配はありません。
- ・こびりつきに対しては、一度沸騰させてから清掃することをお勧めします。
- ・大まかな使用方法は家庭用のステンレス鍋と同じです。
―外釜―
- ・外釜もステンレスですので、スポンジと中性洗剤で洗ってください。 また、こびりつきはナイロンたわしなどで洗い落とすようにしてください。 但し、スチールたわしで擦ると表面に傷がついてしまいます。予めご了承ください。
- ・洗浄後は水気を取るため、釜を逆さまにしてください。
Q1.鋳物釜の内側に白い“ポツポツ”ができたのですが…。
A:白いポツポツは、水道水中の塩素やミネラル成分がアルミと反応することで腐食を起こしてできた「水酸化アルミ」です。 この水酸化アルミは胃薬などにも使われているもので、心配する必要はありません。
Q2.水酸化アルミや黒色変化を除去するにはどうすればいいですか?
以下の手順により、除去することができます。
<除去手順>
- 1.釜にクエン酸(1~2%)を溶かした水を入れて15分程度沸騰させた後、ガスを止めて冷まします。
- 2.お湯の温度が下がったら中性洗剤とスポンジで洗浄し、その後アルマイト皮膜をつくるための作業を行ってください。
<アルマイト皮膜のつくり方>
- 「米のとぎ汁」または「ぬか」を入れ(濁るくらいの濃度)、20~30分煮沸してください。
Q3.除去後のお手入れはどうすればいいですか?
A:使用後は中性洗剤とスポンジで良く洗い、十分に水切りしてください。水の汲み置きも避けてください。 また、硬い“へら”で撹拌したり、金属たわしなど傷がつきやすいものでの掃除は避けてください。 アルマイトが損傷し、腐食が進行する原因となります。
Q4.アルマイト皮膜の破損はどういう時に起こりますか?
A:アルマイト皮膜が破損する原因としては、主に以下の3つの可能性が挙げられます。
<アルマイト皮膜が破損する原因>
■水質に起因する場合
- 水道水に含まれている塩素、塩化物、ケイ素、金属イオン(鉄・銅・亜鉛イオン等)、あるいはアルカリイオン整水器でつくったアルカリ水により、アルマイトが浸食された。
■調理物に起因する場合
- 調理物に含まれている強い酸性や強いアルカリ性成分により、アルマイトが浸食された。
■製品の損傷等に起因する場合
- 落としたり、ぶつけたり、傷がつけられたことにより、アルマイトが割れたり摩耗した。
Q1.鋳物釜にさびができてしまったのですが…。
A:さびの原因については、主に以下の4つの可能性が挙げられます。
<さびの原因>
■水質に起因する場合
- ①あく抜き後の油焼きが不十分なため、内釜に油が馴染んでいない。
- ②普段から水分・塩分の多い物(味噌汁等)に使用している。
- ③内釜洗浄後の乾燥が不十分で、空気に触れてさびができた。
- ④釜の表面を磨きすぎたことで粒子の目が詰まってしまい、油が入りにくくなることで焦げ付きやさびが起こった。
Q2.さびを防ぐにはどうすればいいのですか?
A:上記にあるようにさびには複数の原因があり、それぞれ対処法が異なります。以下に対処法をまとめましたので、ご参考ください。
<さびを防ぐための対策>
・原因①の場合
- 内釜洗浄・乾燥後にやや多めの油をひき、野菜くずを炒める。
- 焦げないように油を足しながら、釜縁まで行き渡るように1~2時間炒めてください(ゴマ油を使用すると油焼きの効果が上がります)。 内釜が馴染むまでは、1週間に1回位のペースで行うことをお勧めします。
・原因②③の場合
- 内釜を洗浄後、乾燥させ、油を薄くひく。
- 塩分の多い物を調理した後は内釜を洗浄後に一度お湯を沸かし、排水後に乾燥させて油を薄く塗ってください。 そしてもう一度火をつけ、白い煙が出始めたら火を消し、自然に冷ましてください。
・原因④の場合
- 金たわし等は使用しない。
- 内釜洗浄をする際は、金たわし等の傷のつくものは使用しないでください。
Q3.付いたさびを取るにはどうすればいいのですか?
A:目の細かいケンマロン等のナイロンたわしで鋳物の目をつぶさないように、こする程度に磨いてください。その後は、上記の油焼きの作業を行ってください。
―鋳物の特長―
- 鋳鉄物は粒子が粗く、油分がその隙間に入ることで皮膜になります。これによりこびりつきが起こらず、非常にいい状態になります。 そのため油が馴染んで、へらなどがよく当たるところでは内釜の表面が滑らかになり、清掃も容易に行える“使い勝手”のよい釜になります。
Q1.電池交換はどのように行えばいいのですか?
A:電池交換の手順を記載いたしますので、以下の手順で行ってください。
~電池交換の手順~
1.カバーを取り外します。
2.ナットを緩めます。
3.カバーを取り外すと、この状態になります。
4.これが乾電池収納ケースです。
5.後ろの蓋を反時計方向に開きます。
6.蓋が外れ、乾電池のマイナス側が手前にきます。
7.乾電池を交換し、キャップを開けます。
8.キャップを取付復元します。
9.カバーを取付けます。
※注意※
乾電池のプラス側(でべそ)は奥になります。マイナス側は蓋側になります。
ツマミを押してパチパチする音を確認してください。